神巡り…自分探し、幸せ探し。

神社・仏閣巡りの記録です。★印:御朱印 貼付

❐参拝者の小さなKY事情について

コロナの影響で、長い自粛ムードが続く中、神社仏閣への参拝で気持ちを落ち着かせる方も多いのではないかと思います。

私も、平日の休みを利用して車や自転車で行かれる範囲ではありますが、神様・仏様巡りにて自分自身を見つめ直してみたり、小さな鬱憤を吐き出してみたり、些細な夢を祈ってみたりとしているわけですが。。。

 

先日、少しイヤな体験をしました。

私自身に運がなかった。それだけの話なのかもしれません。

でも、見方を変えたら【こうやって、私も知らない所で気付かないうちに、誰かを傷つけているのかもしれないな。】と思った出来事でした。

 

その日は、忙しい(ありがたいことですが、私たちの業種には好景気も不景気もありませんが、慢性的に人手不足です)仕事のシフトの合間の休みでした。

毎月お邪魔している神社のホームページで、御朱印受付が行われている日であることを確認し、朝から家のことを済ませながら自分の中でタイムスケジュールを立てていました。

11時過ぎに家を出て11:30頃神社に到着。

御朱印受付は12時で一旦昼休憩に入る為、その前にと、少し焦りました。

なにせ、午後には会社に一度顔を出さなければならない用事ができてしまったことと、夕方は娘との約束もあった為、本当にこの隙間を逃したら、季節限定の御朱印を逃してしまうかもしれないという焦りもあったんです。(月限定と季節限定がある。)

受付待ちは今巫女さんと話している女性1人と、そのお連れの女性(友達かな)の2人だけでした。

これならすぐに順番が来るだろうと、炎天下、参拝を済ませた私はソーシャルディスタンスをとって並びました。

11:40くらいだったと思います。

巫女さんに色々質問をしている女性の声が嫌でも耳に入ってきます。

オットリとした口調で、「あー…でもぉ…あー、どぉしよぉかなぁ…」と、優柔不断を絵に描いたような言葉が続いています。

最初のうちは、まあ、たくさんの種類がある御朱印に悩む気持ちも分かるしな。と待っていました。

しかし、巫女さんが「かしこまりました。これとこれですね。」と答えた瞬間「あ!あとですねぇ…私、ここの御朱印全種類集めたんですけどぉ…なんだっけぇ〜、特別?なやつは、貰えないんですかぁ…ねぇ…?」と、また次の質問が始まり、巫女さんを独り占め状態延長。

時計を見ると11:50を過ぎた所で、私の焦りは増加していきます。

ここの神社では毎月限定の御朱印を1年かけて12種類集めると幻の御朱印が頂けるとなっています。

ただ、コロナの影響で書き置きが主流の昨今ですので

「すいません。幻の御朱印は只今、予約制になっているんです。事前にお電話でも構わないので申し伝えて頂けたら、お越しになる日に合わせてご用意しておくことになってまして。」

と申し訳なさそうに返事をする巫女さんの話を聞いているのか??って様子で

「あのねぇ〜、コレとぉ、コレとぉ、コレとぉ〜ほらぁ…5月・6月・7月でしょお…あとぉ…こっちのぉ」

手荷物のバッグから違う御朱印帳を取り出し開き出す彼女と、早く休憩に行きたい巫女さんの困った表情を垣間見た瞬間、私の中に怒りが生まれてきていました。

暑い中で後ろに人が待っているのを気に留める様子もなく、自分の要件を伝えるにしても、段取りも悪い…空気読まない人ってコレのことよね…

イライラしてきた瞬間、ふと彼女の連れの女性と目が合い、その女性は何か察している様子で窓口の女性に声をかけてくれました。

「今予約って形にして、また来れば良くない?」

おおっ〜!!

私の心の中ではお友達に拍手喝采

しかし、そんなお友達に

「ダメだよぉ〜、次とか思ってるとぉ〜私バカだから忘れちゃうんだも〜ん…」

すいません。

バカだからの部分を一切否定出来ない状況がここにあります。そして、そのバカは自分で思う以上にヤバイやつです。

巫女さんもため息をつき、休憩時間を短縮する覚悟を決めたのが分かった瞬間、私も今日の御朱印を諦める覚悟をつけました。

ただ、私に気付かないまま?に好き放題するこの女性に、私の存在を知らせたい気持ちもあり、わざと

「お話中すいません!午後は何時から何時までやってますか?!」

と巫女さんに話し掛けました。

後ろにずっと人がいたことに気づいた女性の表情を知りたくて、チラッと女性を見た瞬間、舌打ちしたくなりました。

 

なぜ、割り込みしてんだ?と言いたげに睨みつけて来たんです。ひぇーっ!

 

それは、まあ…置いといて。

自己中な心理の持ち主にはよくあることなんで、仕事柄気にしないように出来るんですけど…

それより、後ろ姿とお友達の雰囲気から感じていた年齢より、顔を見た瞬間ずっと高齢だったことが分かり、愕然としました。

 

20代…30代前半くらいまでなら、まぁ、家庭も大変な時期だろうし…子供がいればまだ小さいから仕事も思うように出来ないし…大変な時期には他人を思いやれないことも多々あると理解している私ですが…50代?いや60代かも?な女性が、クネクネしながら優柔不断で自己中な話し方で、巫女さんを困らせていたのか…と思ったら

 

いい加減、大人になってくれ!!

若くいたいのと、大人にならないは別だぞ!!

 

と声に出しそうになってしまい…

踵を返すように参拝を再度行い

『神様、ごめんなさい。私、とんでもない酷いことをあの女性に感じています。すいません。もう、今日は帰ります。』

と心の中で呟き帰りました。

 

この出来事を職場で数人の同僚に話しながら、私は思ったんです。

 

あの時の女性に対しての私の態度も、相手側からしたら「自己中な人」だったのかもはしれない。そう思ったら少しは諦めがつきます。

でもこれ、仕返しできない場合や相手だったら…どれだけのモヤモヤが残り、その女性は【気付かない罪】を背負い続けるのだろう?

お連れの女性は、今となっては間違いなく娘さんだったんだろうと思うが、そちらの方が胸を痛めたのは確かで…【気付かない(気付けない)】とは、知らず知らずのうちに誰かを傷つけて、それを仲裁した人がいても自分は被害者と感じながら生きていくんだな…って思ったら、切なくなってしまい

 

あの時の彼女の罪は、【他人の時間を自分の時間より軽く見ていること。】だったんだな…と自分も気をつけようと思いました。

 

そんな御朱印事情でしたが、実は昨日ホームページに、季節限定の御朱印が終了となっていたのを見つけ、あの女性に対する怒りが再燃していました。

何処にも行き場を無くした怒りが悲しみに変わりつつある今日この頃に神社を訪れ

「神様。私はあの時の女性に対する怒りが収まらず、どうしたら収まるのかと悩んでいます。」

と参拝してから、御朱印受付へ。

今日は人が少し多くて、私もあの女性と同じことをしてしまわぬようにと、心して受付に望みました。

今週から御朱印帳に書いて頂けると聞いてなお「後ろに、並んでいる人たちが待ちくたびれないように、1つだけ書いて頂き、あと2つは書き置きで。」と伝えると、「え?書いて貰ったらいいじゃないですか?」と巫女さん。

「いえ、先日、前の人が長かった為に、私の前で受付終了になってしまい、苛立ちを覚えました。その苛立ちが悲しみに変わったのは、限定夏祭りの御朱印が終ったとホームページで見た昨日です。私は、後ろに並ぶ方々の時間も思いやりたい。」

だから、書き置きでと伝えると

「夏祭り御朱印、実は2枚だけ残っているんですよ。」

と、こっそり巫女さんが教えてくださいました。(☆▽☆)

 

だから、もう怒りから悲しみに変化した感情は、今は浄化されましたよ。